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クロック信号の高調波【LTspiceシミュレーション回路図】

·171 文字·1 分
目次

ノイズ試験における EMI(エミッション)で問題になるデジタル回路の高調波について、LTspice を使って確認する方法をまとめます。3 つのテーマに分けて説明します。

  1. 矩形波の周波数成分と包絡線
  2. 共振によるノイズ、EMI 対策部品での対策
  3. LTspice での FFT 波形確認

矩形波の周波数成分と包絡線
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このセクションでは基板や素子の影響を考慮せず、抵抗負荷を使用したシミュレーション回路を紹介します。

  • 矩形波の高調波:PULSE ファンクションで矩形波を出力し、.four コマンドで高調波レベルを数値取得
  • 矩形波の高調波(デューティ比変更):PULSE 設定の ON 時間を調整してデューティ比を変更
  • LPF を通して高調波を除去:フィルタ挿入前後の波形比較と周波数特性表示
  • 正弦波の重ね合わせ:オペアンプを使った加算器で信号を合成
  • 台形波:形状表示とスペクトラム解析
抵抗負荷シミュレーション回路図

基板上の共振による影響
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容量負荷を使用したシミュレーションです。

  • リンギング波形:基板の寄生成分(R: 1 mΩ/cm、L: 10 nH/cm、C: 5 pF/cm)を追加
  • 立ち上がり時間変更時のリンギング波形.step コマンドで立ち上がり時間を自動切り替え
  • フェライトビーズ挿入による対策:村田製作所製 BLM18RK601SN1 を使用(SPICE モデル提供)
容量負荷・フェライトビーズ回路図

LTspice で使用した設定とコマンド
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トランジェント解析
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.tran 0 2u 0 1p

Maximum Timestep を解析したい信号の周期の 1/100 程度にするのがポイントです。

AC 解析(周波数特性)
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.ac oct 100 1meg 1G

スイープ種類の選択肢は次の通りです。

種類説明
Octave2 倍間隔
Decade10 倍間隔
Linear等間隔
List指定周波数

データ処理設定
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.options plotwinsize=0
.options numdgt=15

データ圧縮を禁止し、精度を向上させます。

フーリエ変換
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.four 10Meg 7 1 V(OSC)

.four コマンドを使うと高調波のレベルを数値で取得できます。波形ウィンドウの FFT 表示と異なり、数値データとして出力されるため比較・記録に便利です。

パラメータ(変数)使用
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PULSE(0 1 0 {tr} {tr} {ton} {cycle})
.param cycle=100n ton=cycle/2-tr
.step param tr list 1n 10n

波括弧 {} で囲んだ文字列が変数となります。.param で値を代入し、.step で複数の値を自動的に切り替えてシミュレーションを実行できます。

シミュレーションモデルの取り込み
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.include BLM18RK601SN1.mod

外部モデルを使用する場合は .include コマンドでファイルをインクルードし、回路図上でシンボルとモデルを関連付けます。

電圧源設定:矩形波出力
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PULSE(0 1 0 15n 15n 35n 100n)

パラメータの順序は次の通りです。

パラメータ説明
Vinitial初期電圧
VonON 時電圧
Tdelay変化開始時間
Trise立ち上がり時間
Tfall立ち下がり時間
TonON 時間
Tperiod周期

FFT の表示方法
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波形ウィンドウで右クリック → View → FFT → 信号選択 → 周波数領域表示

シミュレーション回路図について
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すべてのシミュレーション回路図は GitHub 上で公開しています。LTspice はアナログデバイセズが提供する無料の回路シミュレータで、公式サイトからダウンロードできます。